なつかしく、落胆しつつも感嘆する
右のほうにある「町工場・・・」の著者・小関さんは元旋盤工で作家。
まちこうば、というのは、
私たちの日常生活にはあまり入ってこない分野。
だけど、今でも日本の技術を支える大切な存在。
昔、機械メーカーにいたとき、
お客さんである工場向けのPR誌を作っていた時期があり、
小関さんにはしばらく原稿を書いていただいていました。
何度かお宅や職場にもうかがって、
いくつかの工場を訪問し、いく人かの技術者にお会いして。
機械メーカーに勤めていながら、
旋盤やらボール盤やらといった機械を身近で見たこともなく、
もちろん触ったこともなく、
こういう町工場はまったく別世界だったのだけど、
そして、ある意味、
偏見のようなものもなかったとはいえないのだけど、
人の体に蓄積されたマイクロ単位の技というものに驚き、
それを可能とするヒトという生き物に感嘆しました。
もちろん、
目の前にいるそれを実際にやってのけてしまう人を尊敬し、
現場というものの大切さ、かけがえのなさを実感しました。
その一方で、いまでも、
なんだかふわりふわりと実体なく仕事をしているような自分がいて、
いや、仕事はそうでも、実生活では家庭という現場にいるのだ、
とか思っても見るけれど、
身についた 技 に勝るものは持ち合わせていないと落胆します。
だから、というのかわからないけれど、
小関さんの本を本屋や図書館で見つけると、
とても読みたくなります。
難しくないです。いろいろな方に読んでもらいたいです。
私が携わっていた雑誌に掲載された文章も入っていて、
なんだか懐かしいなぁという本の紹介でした。







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